腹黒年下くんの甘い罠。
「淳太の服でかい。」
俺の服を着た侑李が無表情に呟く。
確かにダボタボ。
「文句言うな。貸してやってんだから。」
「......。」
俺の言葉を聞いて黙る侑李。
なんで黙るんだよ?
いつもと違う侑李に疑問を抱く。
いや、俺はこんな侑李のことを知っている。
いつも一瞬だけ見せる寂しそうな侑李。
「僕って何の為に存在するの?」
ポツリと呟いた侑李の言葉。
「え?」
侑李からこんな弱音が出るなんて信じられなかった。