腹黒年下くんの甘い罠。
「すみませんでした。」
ちょっと立つと淳太くんは私を解放してくれた。
本当に申し訳無さそうに下を向く淳太くん。
「いっいやいや!!大丈夫だから!!人間誰しも弱っているときは誰かを抱き締めたくなるから!!」
思いっきり首をブンブン横に振る。
淳太くんは悪くないよ!!
侑李くんのことできっとすごく悩んでたんだね?
だから....
「彩華先輩って本当に鈍感。」
淳太くんが爽やかな困った笑顔を私に向ける。
鈍感?
意味がわからなくて淳太くんを見つめていると....
「きっと俺の方が先だったのに何か悔しいです。」
と私に言ってきた。
どーいうこと?
淳太くんはそんな私を無視してケータイをいじっている。