腹黒年下くんの甘い罠。



スイートピーの花のキーホルダーを見つめる。


淳太くんってプレゼントのセンスあるな〜。

これ気に入っちゃった。


「それどーしたの?」


キーホルダーを見つめ続ける私に聞いてくる侑李くん。


「淳太くんからもらったの。可愛いでしょ?」


この台詞を聞いて気づいてよ。

今日は私の誕生日だって。


侑李くんに突き出したキーホルダーが太陽の光を浴びてキラキラ光る。


「.....可愛くない。」


低い声が響く。

侑李くんは全く笑わず、むしろ不愉快そうにキーホルダーを眺めている。


え?

何?このリアクション?

予想外なんですけど。





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