腹黒年下くんの甘い罠。
Side彩華
お化け屋敷は暗かった。
まー暗くなければお化け屋敷ではないのだけれど。
ガッ
横の障子からたくさんの手が出てくる。
「......。」
全くもって怖くない。
きゃぁぁぁあ!!
いやぁぁぁ!!
たくさんの女の子の悲鳴が聞こえるが意味がわからない。
だけどこんな暗い場所。
もし原田さんと一緒だったら.....
「原田さん。暗くてよく見えません。」
『そうだな。怖いか?』
「はい。」
『全く彩華は...。手、繋ぐ?』
「....暗くて何も見えないんですよ?」
『何が言いたいんだ?』
「だから、見えないんですって!!周りから....」
『ああ、そうだな。それで?』
「わっわかっているくせに!!」
『わかってるよ。』
チュッ
「.....。」
『キスだけじゃ足りないだろ?』