腹黒年下くんの甘い罠。
「お、俺のだなんて....。そーいう独占欲強いところも好きですー!!」
「こんなところにいたんだ。探したよ?」
自分の世界に浸り中の私に声をかけるのは、田原先輩。
あ....私、知らないうちに先輩とはぐれちゃってたんだ。
「すみません。」
「いいよいいよ。それより腕貸して?」
グイッ
謝る私の腕を引いて私の腕に何か付けだす田原先輩。
これ.....
「腕輪?」
私の手首につけられたのは可愛らしいチューリップの腕輪。
なんだか違和感。
原田さんっぽくない。
原田さんならもっと大人で私に少しだけ背伸びさせるような....
「どう?気に入った?」
私の顔を楽しそうに覗き込む田原先輩。