腹黒年下くんの甘い罠。


あ。


「はい。とても可愛いです。」


この人は原田さんじゃない。

田原先輩だ。


「よかった。そのブレスレットあげるよ。」


田原先輩は私に優しく微笑む。


「いや、いいです!!悪いです!!」


「いいんだ。受け取って欲しい。」


必死に拒否する私の手を握る田原先輩。


え、え?

何?


まっすぐ私を見据える真剣な表情。


「ずっといいなぁって思ってたんだ。付き合ってください。」


「っ!!」


告白された。

びっくりしすぎて声が出ない。


もちろん答えはOKだ。

なのに.....


「.....っ。」


言葉がつまる。


私が好きなのは田原先輩自身?

原田さんに似ているだけの田原先輩?

それとも.....




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