腹黒年下くんの甘い罠。
『他の奴に触れさせるの禁止だから。』
脳裏に浮かぶ侑李くんの台詞。
ふっ.....
触れられてるぅぅぅぅ!!
今まさに触れられてるぅぅぅぅ!!
確かお仕置きするとかとてつもないことを言っていたよね!!?
どーしよぉ!!
どーしよぉ!!
「彩華?」
おろおろしだした私を不思議に思ったのだろう。
原田さ....じゃなかった。
田原先輩は不思議そうに私を見つめている。
「はっ、離していただきたい!!」
「え?」
私の言葉を聞いて目を丸くする先輩。
そして、
「どーして?」
私の手をさらに強く握ってきた。
どーして?じゃないの!!
だって、だって!!
....あれ?
別に誰に触れられたっていいじゃん。
そもそも田原先輩は彼氏なんだし....。