腹黒年下くんの甘い罠。
まーその前に私たちの決勝があるんだけど。
絶対優勝するぞ!!
「ああ、楽しいよ。」
田原先輩の楽しそうな声が聞こえる。
「田原せんぱ.....」
そこで言葉が詰まる。
田原先輩の周りにはチャラい男子が数人。
何か近寄りたくない感じ。
「にしても、桜ノ宮さん本当に可愛いよねぇ。羨ましい。」
私の話!!?
男たちが話ていたのは紛れもなく私の話。
とっさに木の影に隠れる。
可愛いだってさ!!
なんだか顔緩んじゃうよぉ〜!!
きっと私はニヤニヤしているだろう。
「賭けの事忘れてない?」
「忘れてねぇーよ。」
田原先輩の言葉を聞いて財布を探り出す男達。
「あーあ。あの桜ノ宮さんと本当に付き合うとはなぁ。」
「お前、マジ最悪だよなぁ。何人の女が騙されて来たことか....」
「俺の今月のお小遣いがぁぁあ。」
男達は各々に台詞を吐きながら田原先輩にお金を渡していく。
どーいうこと?