腹黒年下くんの甘い罠。
コンッ
私の肩が壁に当たる。
後ろは壁。
もう下がれない。
な、何が危険なのさ!!
彼は年下!!
私が上!!
私は色気ムンムンな年上専門でしょ!!
年下男子なんかにたじたじになんてなる訳.....
「ゆっ侑李、くんっ。」
ないのに。
教室に響くのは私のおろおろした声。
「先輩、顔真っ赤。」
侑李くんは私の頬に触れて妖艶に微笑む。
こんな可愛い顔をしてなんでそんな笑みを浮かべるのさ!!
頬に触れられただけで心臓は加速する。
頬に触れられただけなのに。
こんなの平気なはずなのに。