腹黒年下くんの甘い罠。
「ああ、普段は大人で優しいのに余裕がなくなっちゃって強引になっちゃうところがヤバいです!!心臓に悪いレベルじゃあありません!!」
ゴンッ
自分の世界に浸っていた私はゲーム屋さんのガラスの窓にぶつかる。
お、おう。
前をちゃんと見なくては....
今は通学中。
そのついでに今日発売の新撰組とラブマシーン2を買いに来た。
え?
遅刻するんじゃないかって?
いいのいいの。
原田さんへの愛には勝てませんよ!!
スキップでお店に入りいざ、レジへ☆
「いらっしゃいませ〜って彩華ちゃんじゃん!!」
レジでニコニコ笑っているのが優歌さん。
優歌さんは20代後半くらいのここの店員さん。
私はこの店の常連さんなのだ。
「おはよー!!優歌さん!!新ラブ取りに来たよぉー!!」
「はいはい、今、出すねぇ。」
私の言葉を聞いて後ろの棚を探り出す優歌さん。
「学校はー?」
「原田さんの愛には勝てませぬ。」
「あははー。典型的なヲタクー。」
彩華、可愛いのに残念だよね、なんて言いながら私に初回限定版と書かれた箱を渡す優歌さん。
どの辺が可愛くて&残念なのだろう?
首をかしげながら新ラブを受けとる。
箱の絵を見て悶えてしまう。
おお!!
原田さんがかっこいい!!