腹黒年下くんの甘い罠。
〜数日前〜
「はい、ストップ。先輩が困ってるだろ?」
もう一度キスをしようと顔を近づけた侑李くんの肩を掴むイケメン。
この子、侑李くんと同じくらい試合で活躍していた子だ。
顔、雰囲気からして爽やか優しい王子系男子だろう。
裏はない。
主人公のお兄ちゃん、またはよくお世話になる同級生、幼馴染みらへんのキャラ。
「ち。」
可愛らしい顔には似合わない舌打ちをして私から離れる侑李くん。
「たっ助かったぁ〜。」
「すみません。コイツ、暴走しちゃって.....」
安堵のため息を漏らす私に申し訳無さそうに謝る王子系イケメンくん。
「本当、心臓に悪かったよー.....えーとお名前は?」
「新極 淳太って言います。」
私の質問を聞いてにっこり笑う淳太くん。
優しい敬語系後輩ね。