瞳の向こうへ
その後の同好会が終わったのは珍しく薄暗くなってきた頃。

あの後、教室に戻るとやっぱりな展開が待ってた。

あのさ〜、人の持ち物物色するのプライバシーに関わるんだよ〜って怒りながら言うのが当たり前なのに、もうあきれて笑っちゃって。

今日はもう疲れてカウンセラー室来たら横になってしまった。

少しのつもりが、気づいたらこんな時間でした。

眠いよ〜。

まだ暑いよ〜。

意識が半分ない中、校門付近まで来た。

「あら!あらららら!!」

野球部のキャプテンが今からお帰りですよ。

女の子をお供に。

「真緒、今まで待ってたの」

ニッコリ。

くう〜!なんていい娘だよ〜。

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