瞳の向こうへ
第7話 もう一度……
【翔side】

甲子園出場した夜から忙しくなるとは予想してなかった。

グラウンドで表彰式終えた後、慌ただしく学校へ戻った。

生徒と大人たちが待ってましたとばかり盛り上がり一時バスを取り囲んでいた。

『翔、見ろ!俺たち有名人になっちゃったよ』

今大会大活躍のキャプテンが誰よりも興奮してる。


これだけ大勢の人が集まるってことは、久しぶりの大仕事をやってのけたんだあって後からジワジワ込み上げてくるよ。

去年はこんな熱烈歓迎ではなかったからなおさらだ。

校庭にいつの間にか即席のステージが出来上がっていて、俺やキャプテンや監督らが壇上へと上がった。

『お偉いさんたちの話だ。真っ昼間だったら俺たち病院送りだぞ』

深く関わっていないのに、こういう時はどこ行っても関わりたがる人が多いよね。

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