瞳の向こうへ
「……第一試合!二回戦の二試合目?」

相手は……初出場校ね。

「お姉さま方、朝早いよ〜。大丈夫ですか〜」

「あたしは平気だけど、問題児が……」

「誰のことかな〜」

「あなた!!」

息ピッタリ。

問題児は意味不明の雄叫びをあげました。

「近所迷惑です」

意に介さず窓際で彩佳は耳を立てた。

「気のせいなんじゃない?」

「学校出発早いから遅刻厳禁よ!」

「遅刻しません!」

「もう一度!」

「遅刻しません!」

「よろしい。宿題しよう」

この即席コンビ面白いね。

あらためて組み合わせを確認すると、バランスが取れてるかな。

試合ごとに抽選になるからそこも面白い。

面白いんだけど、甲子園行けないのよね〜。

< 155 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop