瞳の向こうへ
秘密を暴露された潤子先生が目で松井さんに何か訴えた。

「事実ですから。先生ね、泣き虫ちゃんなのよね〜」

「へ〜、潤子先生が泣き虫ちゃん……へ〜」

「ちょっと!何!二人揃って。もう!」

いじられてる潤子先生が子供みたい。

松井さんは手を叩いて声に出さなくても笑ってるし。

「泣き虫ちゃんはまあ置いといて……ゆっくり時間をかけて。高校入学してからも引き続きカウンセリングを。翔君とは高校に入ってからクラスメートになったけど、入学前から付き合ってたみたいよ」

「それはどこから仕入れてきたんですか?」

「残念だけど、ネタ元は明かせないんだよね」

「男女の恋愛ですよ?」

「そうよ。プライベートよ。プライベート」

簡単には教えてくれませんか。

……おい!まただよ!

翔君がいつから付き合ってたとか興味ないはずだよ?

またまたどうした私よ。

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