瞳の向こうへ
まあこんな調子でわずか十五分足らずで三者面談は解散となりました。

監督とキャプテンがこんな楽観的だから、たとえ俺が刈谷先輩に相談しても同じような展開になるんだろう。

お祝いメールは全て消去した。

今ならいそがしいから仕方ないよって許されるであろう。

メールより大事な問題が現在進行形で発生してるんだよ。

一人にしてくれ……って言ってるにも関わらずメール来るんだよな。

チラッとだけ確認した。

え〜っと、相良……。

ふ〜ん。さがら……。

…………。

一度放り投げたスマホを両手でがっちり掴んだ。

どうして今の時期に相良先輩から?

いや……、喧嘩したばっかだしな……。

……メールします。

謝っておきます。心の中で少しつっかえていたから。
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