瞳の向こうへ
夕食後、もはや日課となったメールチェック。

充実感に溢れてるとメールを読むのも楽しくなる。

寝るまでスマホから目が離せなくなるかもしれな……。

目の前に人の影……。

見上げると、キャプテンが俺の顔を覗きこもうとしてた。

『忙しそうだな』

『すいません!』

慌てふためく俺にニコリともせずキャプテンは俺の肩にそっと手を置いた。

『明日俺と監督と翔で試合観に行くぞ』

『はい!』

なんだ……。脅かさないでください。

『今俺のとこにもメールばっか来て読むの一旦やめてたんだ』

キャプテンは自分のスマホを眺めてうんざりしてるようだった。

『明日廉来るんだよな?それまでに偵察を終わるようにするから。せっかくのお客さんだからな』

キャプテンはまた自分のスマホを眺めて視線を落としながら部屋を出た。

たぶん……チェックに飽きて俺のところにひょっこり現れたんだと。

負けるな!頑張って!

俺の心の応援どうかキャプテンに届いて。

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