瞳の向こうへ

部屋のカーテンを開け窓を開けた瞬間眩しい光が。

目をこらして外を眺めるとバケツをひっくり返したような大粒の雨が道路を叩きつけていた。

テレビを観たら、チャンネルをかえる必要もなく甲子園順延のニュースが報道されてました。

朝食をすませてロビーでコーヒーを飲みながら朝刊とスポーツ紙を読んだ。

スポーツ紙は記事にはなってるけど、窪君の扱いが大きい。

朝刊は一面トップではないけど、結構大きく扱ってる。

両紙見比べてると源先生から連絡が。

『おはようございます』

「今日中止なんですよね？」

『ええ。しかし、午後から甲子園の室内で軽く調整します』

「翔君は？」

『いやあ……部屋から出てこないですねえ。トイレも部屋に備えつきですから弱りましたよ。でも、一日ありますから神に祈るしかないです』