瞳の向こうへ
『みなさん、こんにちは。相良葵と申します。私は三年生になり、将来のことについて真剣に考えてるうちにある青年と出逢いました』

薄暗いから観客の反応がわかんない。

でも、ここで弱気になったらダメ。当たって砕けろ。

『その青年は、もがき苦しんでいて、漠然とした不安を抱えていました。私は彼にどう言えば彼が一歩前に進んでくれるか考えました。でも、私はある日思ったんです。いつまでも綺麗事ばかり言っても何も解決しない。厳しいこと。苦しいことを伝えないと前へは進めない。私自身も目の前に立ちはだかっている辛く苦しいことを破らない限りこれからの自分はない。光輝く未来はないと。今、この想いを忘れないことがこれからの自分にとってまずは大切なことだと思いました』

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