瞳の向こうへ
「おめでとうございます!」

「加奈子ちゃん、ありがとう!来年は私の後継者と会場で会えるの楽しみにしてる」

「加奈子さん、絶対ここへ来てくださいね」

「お互いにね」

後継者指名された当のご本人にその気が十分過ぎるほどあって私の肩の荷がおりました。

「私も仕事が減らないわねえ」

まだまだ腕が鳴りますね松井さんの場合は。

「これからどうする?」

外へ出て松井さんが潤子先生に聞いた。

「もちろんお祝いにみんなでごはんよ!」

「やったー!!」

私よりも盛り上がってどうすんだと思ったけど、今日はよしとしよう。

「あ、でも学校へは?」

盛り上がった後に冷静になれる真緒がいて助かりました。

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