瞳の向こうへ
放課後、私はカウンセラー室へと足を運んだ。
保健室とドア一つでつながっているから、風邪気味の子もよく来ちゃう。
「今日はお疲れ様。さすがね」
カウンセラー室の主、川崎潤子(かわさきじゅんこ)先生からべた褒めされた。
淡いピンクの遮光カーテンを開けると、日差しが部屋中を覆う。
カウンセラー室は意外と質素。
テーブル一つに小さいソファーが三つ。
その一つに潤子先生がパソコン操作をしながら座ってる。
「疲れてはないですけど、彼とのやりとりわかりませんよね?」
「え?ぜーんぜんわからなかったよ。葵ちゃんがもう大人の女の子以外はね」
「…………わかってますよね……」
さすがこの学校で手話が出来る唯一の先生。
まだ覚えてる最中だけど、こんなネタはしっかり理解してるんですね。
「まあまあ気にしないの。女の子は経験があってナンボのもんよ」
にやりと微笑み潤子先生は窓を全開にした。
保健室とドア一つでつながっているから、風邪気味の子もよく来ちゃう。
「今日はお疲れ様。さすがね」
カウンセラー室の主、川崎潤子(かわさきじゅんこ)先生からべた褒めされた。
淡いピンクの遮光カーテンを開けると、日差しが部屋中を覆う。
カウンセラー室は意外と質素。
テーブル一つに小さいソファーが三つ。
その一つに潤子先生がパソコン操作をしながら座ってる。
「疲れてはないですけど、彼とのやりとりわかりませんよね?」
「え?ぜーんぜんわからなかったよ。葵ちゃんがもう大人の女の子以外はね」
「…………わかってますよね……」
さすがこの学校で手話が出来る唯一の先生。
まだ覚えてる最中だけど、こんなネタはしっかり理解してるんですね。
「まあまあ気にしないの。女の子は経験があってナンボのもんよ」
にやりと微笑み潤子先生は窓を全開にした。