瞳の向こうへ
隣にいた尚太君より身長高くてスラッとした人が先輩でしょう。

「暑いのに、先輩と営業回りかあ。尚太も大人だね」

「ねえ、彩佳。何いつまでも見てるの?」

「え?」

「どうせ隣の人にうっとりだったんでしょ?案外イケメンだったし。これは全く変わらないんだから」

「違う違う!尚太を見てたのよ。誤解しないでね」

慌てて名刺を回収するところを見ると図星っぽいですね。

そんなところも彩佳の変わらないところだからいいんだよ。

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