瞳の向こうへ
彩佳に茶化されたけど、唯は真剣だ。

大会を観戦した影響なのかは本人のみしかわからないことだけど、卒業前に急にカウンセラー室に押し掛けて毎日手話教室でした。

それは今も変わっていません。

私たちの姿を見て友達が教えてほしいって言ってくれるのも嬉しかったし。

二人で手話通訳士の資格取って公務員として仕事する傍ら、公共の場とかで手話通訳としての仕事をやりたいねと夢見ている。

大変な道のりだけど、後ろなんか振り向いていられない。

平坦な道ではないことは覚悟してる。

でも、二人でなら乗り越えられると思い今もその夢に向かって頑張るだけ。

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