瞳の向こうへ
えっと、昔のこと少し思い出したら、余計身体がだるくなっちゃった。


今日はおとなしく寝てます。


あまり食欲はないけど、無理矢理胃に流し込んで部屋に戻った。


この間病院で処方された薬を飲み、ベッドに潜り込んだ。


すぐに睡魔が襲ってきた。


寝ないぞと言い聞かせているうちに、スマホが振動してるのに気付き飛び起きた。


午後12時半になってた。


結局寝てしまってた。


汗びしょびしょ。


額の汗を拭う。


振動してるスマホをただじっと見つめてる。


いけない。


せめて電話ぐらいには出ないとね。


頭を軽く叩き自分自身に喝を入れた。


「はい、誰ですか?」


『愛する親友でーす』


「…電話きるよ。私は病人なので」

『わー!冗談です葵サマー』


こういう状態になって初めて彩佳のたまーに感じるウザさに怒りを感じたのは。


でも、今は怒る気力もないから、いつものガールズトークになる。


「声まだおかしい?」


『うん。長引きそう?』


「さあ。私の身体に聞いてほしいなあ」


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