瞳の向こうへ
すべて予想的中のオンパレード。


あまりにも予想通りだったので、鳥肌がたってしまった。


ボールは俺に投げ返されたわけだから、普通なら行かないと母に伝えるつもりだった。


事実、そういいかけた。


……が、自分でもなぜこうなったのだろうかと。


今さら会って俺たちはどうなるんだ?


俺は傷ついた彼女から逃げるように去っていった最低男だぞ。


そんな最低男がーー。


……携帯が鳴りました。


ある意味グッドタイミング。


マイナス思考の頭を少しでも休ませることができる。


『キャプテンです。休み楽しんでるか?』


『思いっきり遊んで来ます!お土産は……買えたら買います』


よくもまあこんな嘘メールを平気で送れるなあ。


確かキャプテンは合宿だったはず。


俺とのコミュニケーションをもっと多くするためだけど、頭が下がります。

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