瞳の向こうへ
まさか、甲子園に乗り込む前に新幹線を使うなんてなあ。

キャプテンと合流したかった〜。

ため息連発してるうちに今すぐにでも逃げ出したい土地にまた足を踏み入れてしまいました。

駅のホームで呆然と立ち尽くす俺をみんながせわしなく通りすぎていく。

俺の気持ちとは正反対の快晴の空だよ。

さて……どうしますか?

嫌なことを先か。

遊んだ後にするか……。

……困りましたよ。

……って、俺は勝手に歩き始めてるし。

……嫌なことを先にしろってことかあ。

それにしても五月だというのに日差しが強いなあ。

五分たたないうちに汗がしたたり落ちてくる。

ハンカチで汗を拭ってるうちに目的地に着いてしまった。

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