瞳の向こうへ
挨拶もそこそこに私と松井さんは深くお辞儀。


潤子先生は口元を両手で押さえてた。


笑いをこらえてるんだろうと一目でわかりました。


注文したアイスカフェオーレを全て飲み干した。


「暑いね〜」


「何も飲んでなかったんです」


「元気でしたか?」


「平凡な毎日を過ごしてます」


「でも、綺麗になったね」


「あっちはご無沙汰ですよ〜」


とにかく何でもいいから会話をして翔君らしい男の子を忘れなければ。


「今年の意気込みを」


「いきなり本題ですか?」


「せっかちですので」


「絶好調ですよ」


「先生は私ですか?」


「だって一心同体だもん」


私が反論しようとした時タイミングよく二杯目のアイスカフェオーレが運ばれてきた。

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