不幸体質恋愛?!
俺は聞かずにはいられなかった。


「ねぇっ」



「はい?」







「キミ、俺のこと知らないの?」







心臓の音がやけにうるさい。
ドクン、ドクンと、身体が心臓になったように唸ってる。




「ほへ?どこかで会いましたっけ?」




キョトン、とした表情で俺の顔を見つめる。


どうやら、本当に知らないようだった。

心臓の音は、もう小さくなっていた。

不思議そうな顔をする女の子に俺は

「いや、いい」

「なら、あたし行きますね。あなたも授業遅れますよ?」
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