不幸体質恋愛?!
立ち上がった瞬間、
あたしの横を車が猛スピードで走り抜けていった。


……ちなみに、昨日から今日の明け方までの天気は、雨。

ということは……。


バシャァァァァァァッ!


「………」

ぽた、ぽた…とあたしの髪の毛の先から、今の今まで道路に溜まっていた水たまりの水が滴り落ちる。


「あらあら、かわいそうに…」「ほんとにねぇ」
などという、近くを歩く叔母様方の同情めいたひそひそ声が聞こえる。


あーあ………。

またやっちゃったよぉ……。

こうなるの、今週でもう2回目です。

「どうしていつもこうなるかなぁ……」



そう。

あたし、城戸菜乃歌はとんでもない不幸体質なのです!

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