不幸体質恋愛?!
「……ってことなんだけど…」
説明が終わってそぉっと顔を上げる。
「はぁ………」
朝ちゃんはこめかみを押さえてため息をついていた。
……まぁ、そうだよねぇ……。
なんたって今朝の出来事はこの1週間で1番ひどかったんだから。
「えぇっと……朝ちゃん?」
「朝ちゃん?、じゃないわよ。…ねぇ菜乃歌、明日からわたしが迎えに行って方がいいんじゃない?」
朝ちゃんのその問いかけに対し、必死にふるふると首を振る。
「い、いいよぉ、そんなのっ!だって朝ちゃんちあたしの家と全く逆方向じゃん!」
朝ちゃんに迷惑かけるなんてそんなことできないっ!
あたしがそう思っていると、朝ちゃんが呆れた顔でズバッと言った。
「だけどあんた、わたしがいないと毎朝ずっとこうなるじゃない」
「う……」