その王冠は。


曲がり角をとりあえず曲がる。
そこには階段が伸びていた



おそらく、ここに来るまでに階段は
登ってないから、うん。
とりあえずこの階段登ろうか

ふらふらとした危ない足取りでゆっくりと
確実に一段ずつクリアしていく




、はずだったんだけど





















上手く階段の手すりに掴まろうと
手を伸ばしていた私だったが、



手すりがないいいいいいいいいい


もう!なんで!ふざけんな!
なめてんの本当にこの学校は!


迷うし教室とトイレと水道見つからないし
手すりここの部分だけ無いし!


もう既に時遅し。

そこを掴もうと虚空を舞った私の手は、
今の自分のバランスを崩させるには、
充分だった。


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