一途な僕から鈍感な君へ




「……三井?どうした…?」



私の腕を引っ張ったのは三井で。
引っ張られた私は前に進めなくて。



秋谷は「先行ってるから」と薄情にも私を置いて行った。





「聞きたい事も、話したい事もいっぱいあるんだ…」


そんな事を呟く三井。

聞きたい事や話したい事って………人生相談だろうか?



「私よりも、専門の人に話した方が解決の道は近いと思うけど?
でも、宗教系の危ないのとかあるから、無難に子ども相談センターの電話番号教えようか?」



「……………」




「……………」





「…………。さっき一緒に居たの彼氏?」





何だか色々な物を無視された気がする……





「秋谷は同じクラスの同士だ。二次元になら12人くらい妄想彼氏が居るが、三次元は居ない」





 
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