一途な僕から鈍感な君へ
私の沈黙が続き、暫くして目の前が突然暗くなる。
何事かと思ったが、まぶたに伝わる温もりと、背中に当たる身体から、
後ろから手で目隠しされている事がわかった。
「他の男、そんなに見るな」
と、耳元で話す三井に、後ろから目隠ししているのが三井だと気付く。
他の男を見るなと言う言葉に疑問を持ったが、それよりも…
私の耳元近くに三井の口があると思うと恥ずかしい。
見えないけれど、今この状況を頭で想像すると恥ずかしい。
多分…後ろから身体を密着させて、顔が近くにあるのだろう。
「うがーーー!」
恥ずかしさが頂点に来て、
声を上げながら手で三井を振り払い立ち上がる。
同時に少し距離を取った。
なんだこれ。
走ってないのに心臓がドキドキして、汗が出そうだ。
三次元はリアルに身体へ影響を及ぼす。
三次元怖え!三次元怖え!三次元怖え!三次元怖え!