神隠しの杜
心にずっとある消えない問いかけを歩はしてみた。聞いたら後悔するかもしれない、それでも本能が聞けと告げている。
「ここは、どこですか?」
夕羅は足をぶらぶらさせながら、ずっと面白そうに緋葉の顔を覗き込んでいた。答える気はさらさらないらしい。
しかし、すぐに答えは返ってこなかった。
緋葉の表情は、ほとんど無表情で、何を考えてるのか歩にはさっぱりだった。
一番わからないのは緋葉の隣にいる少女。無意識に避けてしまう理由を、歩は理解していない。本能ではわかっていても。
歩は最初から期待をしていない。一度期待をしてしまえば、裏切られた時精神面が辛くなる。そうなれば、二度と立ち上がれなくなるような気がした。
この状況で、淡い期待を抱く方が無理というものだった。
「ここは、どこですか?」
夕羅は足をぶらぶらさせながら、ずっと面白そうに緋葉の顔を覗き込んでいた。答える気はさらさらないらしい。
しかし、すぐに答えは返ってこなかった。
緋葉の表情は、ほとんど無表情で、何を考えてるのか歩にはさっぱりだった。
一番わからないのは緋葉の隣にいる少女。無意識に避けてしまう理由を、歩は理解していない。本能ではわかっていても。
歩は最初から期待をしていない。一度期待をしてしまえば、裏切られた時精神面が辛くなる。そうなれば、二度と立ち上がれなくなるような気がした。
この状況で、淡い期待を抱く方が無理というものだった。