神隠しの杜
隼政はでも、と渋る。



「水露姉は許可したのか?それに、真冬が俺たちの問題に関わる理由なんか……」

「大丈夫だよ、ここで人がいなくなるのは今に始まった事じゃないんだ」

「それどういう……」

「時間がない、行こう」



先に出て行く真冬の背中を慌てて隼政が追う。



こんな展開は予想していなかったが、自分だけでは不安だったのもあり隼政はちょっとだけ安心した。



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