神隠しの杜
奥の方へ行くと学ランを着た深緑の髪色をした少年が、カフェの机の上に腰をかけ、的目掛けダーツの矢を投げたところだった。
少年はこっちに気がつき微笑する。
「――無事たどり着けたんですね。いらっしゃいませ、ようこそカフェ彼岸花へ。僕はマスターの黄昏鏡真(タソガレキョウマ)です、宜しくお願いしますね――雨芭さん」
一瞬反応ができなかった。
そんな雨芭を見て黄昏は一言つけ加える。
「姫からよくあなたのお話を聞いてるので」
「……あの、姫って?」
「熊野明日香の愛称です。まぁ、僕しか呼びませんが。さてと……今から簡単なものですが何か作りますけど、何がいいですか?」
「しょうが焼き定食と唐揚げ!あと、ミントソーダね。あめちゃんは何にする?彼岸花定食オススメだよ」
「彼岸花定食……ね。じゃあそれで」
黄昏は返事の代わりに笑みを浮かべ作りにキッチンへと消え、雨芭はその辺の席に熊野明日香と向かい合わせに座る。
少年はこっちに気がつき微笑する。
「――無事たどり着けたんですね。いらっしゃいませ、ようこそカフェ彼岸花へ。僕はマスターの黄昏鏡真(タソガレキョウマ)です、宜しくお願いしますね――雨芭さん」
一瞬反応ができなかった。
そんな雨芭を見て黄昏は一言つけ加える。
「姫からよくあなたのお話を聞いてるので」
「……あの、姫って?」
「熊野明日香の愛称です。まぁ、僕しか呼びませんが。さてと……今から簡単なものですが何か作りますけど、何がいいですか?」
「しょうが焼き定食と唐揚げ!あと、ミントソーダね。あめちゃんは何にする?彼岸花定食オススメだよ」
「彼岸花定食……ね。じゃあそれで」
黄昏は返事の代わりに笑みを浮かべ作りにキッチンへと消え、雨芭はその辺の席に熊野明日香と向かい合わせに座る。