身勝手な恋情【完結】
――――……
私の部屋にはいってすぐ、もつれるようにベッドに倒れ込んだ。
服はすぐにはぎ取られた。
裸になった体を隠す暇もなく、そのまま乱暴にぎゅうぎゅうと抱きしめられたのもつかの間
いつもより少し乱暴に胸を触られて、その唇でふくまれて、苛められて――
声をあげると、口の中にすべり込んできた熱い舌に上あごを舐められる。
猫がミルクをなめとるように、ぴちゃぴちゃと音が響く。
唇の端から唾液がこぼれても、それは続いた。
「れん……っ、れん、さ、」
「――ひよ、俺の名前呼びすぎ」
「っ……」