身勝手な恋情【完結】
蓮さんのご褒美は気が遠くなるほど素敵だった。
何度も体勢を変えて
私は断続的に悲鳴を上げ続けて
細かく何度も意識を手放して
どうにもならないくらいのめり込んだ相手とのセックスって
こんなに気持ちいいんだって
初めて知った――
「ひ、よっ……」
彼の薄い唇からこぼれる私の名前にうっすらと目を開けると
眉根をきつく寄せ、押し寄せてくる快感に耐えようとする蓮さんの表情が見えて
ああ、蓮さん。色っぽい……