身勝手な恋情【完結】

そして立花さんは、やんわりと清らかに微笑んで病室を出て行った。



何物にも代えがたい存在……


そうだよね……

私、なに言ってるんだろう。


嫉妬で目がくらんでいた自分に気付いて、恥ずかしくなった。



蓮さんにとって可憐さんが娘であるのなら、無視できるはずがない……。


蓮さん……。


どうするの?

関係ないって逃げちゃうの?


駄目だよ、そんなの……。

駄目だよ……。




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