身勝手な恋情【完結】
相変わらず嫉妬深いな、私って。
「はぁ……」
「何、今度は辛気臭いため息ついちゃって」
デスクに戻ると同時に、和美がデスクの上にコーヒーを置く。
「こないだハッピーすぎて困るわぁ、みたいな顔してたじゃない」
「そうだっけ……?」
貰ったコーヒーをすすりながら、ぼんやりとPCのディスプレイを眺める。
たまにするインターネットの占いもする気にはなれなかった。
今よくない結果なんか出たら、更に落ち込む自信があるもの。
和美の言うとおり、人生は「七転び八起き」だ。
どうにもこうにも、思い通りにはならないものなんだ……。