身勝手な恋情【完結】
大丈夫だよね。
きっと私たち、もっと強くなれる。
一度は離れてしまったけれど
これからはお互いを信じ、強く結びついて、一緒に歩いていける……
「あの……ところで蓮さん、私たちどこに行ってるんですか?」
「ホテル」
「ほ?」
「まず、お前を抱きたいよ。俺がどれだけ我慢し続けたと思ってるの? 中学生のころの自分並みだよ。爆発しそうだよ、ほんと……」
そして私たちはそのまま、ブルーヘブンホテルへと向かい――
爆発しそうなんておかしなことを言った蓮さんに、優しく愛された。
「お前がイクところ見たいから、目は開けてて」とか、相変わらずの無理難題は言われたけれど――
とにかく今まで一番優しいセックスだった。