身勝手な恋情【完結】
「ちょっ……待ってください蓮さんっ……どうしてそうなるんですか!? 私たち結構、長く一緒に過ごしましたよね!?」
「そうは言っても、お前、俺と寝てただけじゃないか」
蓮さんは、一人で焦りまくる私を見てニヤリと唇の端を持ち上げる。
そして恐ろしく長い脚を片方だけ立てて、抱えるようにしながら私をジッと見つめた。
あ……!
そのいたずらっ子みたいな微笑みに、突然全てを理解した私。
蓮さんは……蓮さんは……私の気持ちも何もかもわかっていて言っているんだ!
そしてこれは、ずっと今まで自分の気持ちを言わないままで、流されるようにして抱かれていた私へのお仕置きなんだって……!