もう一度
「いや、バスケ部」

小中高、ついでにいうと大学の時は趣味程度にバスケサークル

の、割にはきっちりボールがバットに当たって飛んでいくではないか

しかも結構気持ちいい飛び方だ

「野球部だったら面白かったのに」

期待を裏切ってほしいところで裏切らない人だ

「残念。万年バスケバカ」

「でも、それだけやってたなら相当うまかったんですよね」

なんか容易に想像できて面白くない

飛んできたボールはしるふの横のネットにあたることは、まずない

「そこそこに。相方がいたし」

ああ、時々海斗が飲んでくる、と言って出掛ける時の相手か

「あれ、高校どこでしたっけ」

一ゲームが終わって、海斗がしるふにバットを渡してくる

「青凌」

ああ。あの超進学校

これも期待を裏切らない

海斗がしるふの肩を押してバッターボックスに立たせる

「青凌のバスケ部って私が中学生の時すごく強かったですよね」

伝説作ってませんでした
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