もう一度
有無を言わさない海斗の視線
「……はい、寝てます」
いそいそと肩まで布団にくるまる
「そんなに夢見、悪いのか」
目を閉じていると気配だけが伝わってくる海斗が、静かに口を開く
「そんなに毎日見るってわけじゃないんだけど、ここ2週間は回数多いかな」
覚えてもいない、でも脳は覚えているらしい奥底の記憶
それが秋に時々顔を出す
「かいと」
呼ばれた下の名前
眠り始めているのだろうか、少し呂律が怪しい
「なんだ」
「ごめんね、迷惑かけて」
反論しようと口を開きかけて、静かな寝息が他に誰もいない仮眠室に響いてることに気がつく
「…謝るなっていってるだろう」
コツン、とほとんど衝撃がないくらいにしるふの頭を小突いた海斗のつぶやきが消えていく
迷惑だなんて、思っちゃいないのに
「……はい、寝てます」
いそいそと肩まで布団にくるまる
「そんなに夢見、悪いのか」
目を閉じていると気配だけが伝わってくる海斗が、静かに口を開く
「そんなに毎日見るってわけじゃないんだけど、ここ2週間は回数多いかな」
覚えてもいない、でも脳は覚えているらしい奥底の記憶
それが秋に時々顔を出す
「かいと」
呼ばれた下の名前
眠り始めているのだろうか、少し呂律が怪しい
「なんだ」
「ごめんね、迷惑かけて」
反論しようと口を開きかけて、静かな寝息が他に誰もいない仮眠室に響いてることに気がつく
「…謝るなっていってるだろう」
コツン、とほとんど衝撃がないくらいにしるふの頭を小突いた海斗のつぶやきが消えていく
迷惑だなんて、思っちゃいないのに