キープアウト!―亮二サイドストーリー―
「そうだよ。樹里が可愛くてたまんないだよ」

「でも、寺原には伝わらないんだな」

「あぁ。オレが樹里をからかってるぐらいにしか思ってない」

自分でそう言いながら。
むなしくなってきた。

どうしたら、オレが本気だって分かってくれるんだろうか?

 

それから─
週末がくるたびに樹里を誘ったけど、
ことごとく玉砕!


「樹里。デートしようよ」

「あたし週末はダラダラ過ごしたいんだよね」

「じゃあ、オレの家に来て、ダラダラしたらいいじゃん」

オレはマンションで1人暮らししている。
だから、いつこられても問題ない。

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