初恋のあじ


咲夜は、
私の家から学校に通った。
毎日、

「おはよう。」

「いってらっしゃい。」

「おかえり。」

「お疲れさま。」

「おやすみ。」

そんな言葉が、
近くで言えることが嬉しかったし、私にとって幸せだった。

好きというよりは、
愛してるの方が近かった。

きっと、咲夜も。

私たちがここまで思えたのは、きっと二人だけの秘密があるからだろう。

そう考えていると、毎日が楽しかった。


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