初恋のあじ
私は。
月日は、
驚くほどあっという間に過ぎてった。
夏が来て、秋が来て、冬が来る。
そのサイクルの中。
咲夜は三年生になった。
咲夜は、私のパパの経営している<雑貨販売店>に就職することになっていたので、私たちは変わらなかった。
ただ、
私たちは、結婚を考えるようになっていった。
咲夜の卒業を待ってになるだろうが…。
好きな彼が、毎日そばに居てくれている……。
私はそれだけで、すごく幸せだった。
世界で一番幸せなのは、きっと私たちだろうと思った。
だからこそ、
口には出さないものの、欲望はふくれていった。