初恋のあじ
朝になると、普通に戻っている。
咲夜は優しい。
ママは見守ってくれている。
そんな感じで、
なにも変わらないまま、1年が過ぎていった。
咲夜は、パパの会社に就職して頑張っている。
ママは、私たちを気遣ってくれている。
パパは、なにも知らずに咲夜を褒め、ママを愛した。
私は、そんな咲夜もママ、変わらず愛した。
だって、咲夜とママの関係がバレれば、咲夜と一緒にいられなくなってしまう。
咲夜の笑顔が、
咲夜の近くで見られれば
それでよかった。