初恋のあじ
私は警察病院の中で、服役生活を終えた。
だけど病院を出られたのは、それから1年が過ぎてからだった。
重度のノイローゼの私を、社会に出すのは危険だ。
それが、警察の判断だった。
久しぶりに出た
外の空気や日の光は、
爽やかで、涼しかった。
久しぶりの外を楽しんでいると、
パパが仕事を休んで、私を迎えに来てくれた。
本当に嬉しくて、
ガラにもなく抱きついてしまった。
でも、パパも本当に出所を喜んでくれた。
そして、
その場に咲夜はいなかった。