初恋のあじ
してあげるよ。
ある日。
私は、咲夜の今住んでいるアパートに来ていた。
理由は一つ。
咲夜を幸せにするため。
咲夜が幸せじゃないと、
私も幸せじゃないわ。
一年延びちゃったけど、
咲夜は待ってくれているのよね?
チャイムを鳴らしてみる。
返事がない。
もう一度鳴らしてみる。
カタリと音がした。
「はいは~い。」と言う、懐かしい声がした。
出てした彼女は、
「?
どちら様ですか?」
あら、忘れちゃうなんて酷いじゃない。
「久しぶり、蒼羽。
幼なじみを忘れちゃうなんて。」